【大学編入】編入とは?(編入と転入の違いについても解説)
4月が始まり、学生の方々は新しい学校へ入学したり、学年が上がったり、就職したりと様々な変化を迎える時期になりました。高校生や大学生は編入生や転入生が入ってきたという人もいるのではないでしょうか?
ところで皆さん、編入と転入の違いはご存知ですか?
編入生、転入生でも混同している人も多いはずです。
ここで一度確認してみましょう。
編入とは
「学校を卒業した者が、教育課程の一部を省いて途中から履修すべく他の種類の学校に入学すること(途中年次への入学)」
とされています。
つまり編入とは学校を卒業してから異なる学校に再入学することです。
大学への編入においては、高専または(短期)大学、専門学校から他大学に進学することです。
通常、高校から大学へ入学すれば1年次からのスタートとなりますが、編入学では学生の年齢や能力に応じた学年に組み入れることが可能です。
編入学には2年次編入、3年次編入、4年次編入がありますが、どの編入制度を取り入れているかは学校によって異なりますが、日本では3年次編入が最もよく行われている編入スタイルです。
僕が受けた神戸大学工学部も3年次編入のみ行っていました。
出願の条件は以下の通りです。
・出願の条件
- 短期大学(外国の短期大学及び、我が国における、外国の短期大学相当として指定された学校(文部科学大臣指定外国大学(短期大学相当)日本校)を含む。)を卒業した者
- 高等専門学校を卒業した者
- 専修学校の専門課程(修業年限が2年以上、総授業時数が1,700時間以上又は62単位以上であるものに限る)を修了した者
- 修業年限が2年以上その他の文部科学大臣が定める基準を満たす高等学校専攻科修了者
・大学への編入学について:文部科学省
http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shikaku/07111315.htm
・出題科目は?
編入試験ではどんな科目が必要なの?
必要な科目は受験する大学によって異なりますが、「英語、小論文、面接」は課されていることが多いようです。
編入試験は一般入試よりも科目数が少ないのが魅力的ですが、大学1・2年で学んだことを見るために専門科目を課している大学が多いです。
そのため大学に入ってからやっぱり違う分野を勉強したいと思って、編入試験で違う学部を志望する人はある程度、受験する分野の知識をつけることが必要になってくるので、他の人よりもハードルは高くなります。
専門科目としては小論文が多いですが、化学系なら「化学」、建築系なら「スケッチ」が課されるところもあります。
小論文ではそれぞれの分野についてのテーマが与えられ、それに対する自分の考えが問われます。字数は概ね800〜1200字程度です。
また面接では、なぜこの学校に来たいのか、ここで何がしたいかなど細かく聞かれるのでその準備も怠ってはいけません。
一般入試よりもなぜそこに行きたいかという理由を明確にして、試験に臨む必要があるでしょう。
編入と転入の違い
編入と転入との違いは色々なところで言われていますし、気になる方も多いでしょう。
日本学生支援機構によると両者の定義は
編入・・・「学校種の異なる他の学校からの入学」
転入・・・「学校種を同じくする他の学校からの入学」
とされています。
この定義に従えば両者の違いは「どのような大学から来たか」ということになりそうです。
すると、A大学(4年制)に在籍する学生がB大学(4年制)の編入試験は受けられないのでしょうか?
いいえ、
上の「出願の条件3」で確認した通り専修学校(授業時数、教員などの一定の基準をクリアした学校)に2年以上在籍し、62単位以上を持っていれば出願資格はあります。
同じ4年制の大学からの入学であれば上の定義に従えば転入試験になるはずですが、編入試験は他大学からだけでなく、高専や短大からも受験に来ます。
そういった人からすると編入試験という表現は正しいことになります。
こういった混乱を防ぐため「編入学・転入学」と二つの表現を併記したり、「学士入学」と書く大学もあります。